雑記

【書評】バビロンの大富豪 『繁栄と富と幸福』は いかにして築かれるのか

こんにちは、ちゃぴです。

悩む人
バビロンの大富豪って、どんな本?

そんな疑問にお答えします。

こんな方におすすめ

  • 資産の増やし方を知りたい方
  • 自分の仕事に誇りを失いかけている方

 

この本を読む前に

この本を読む目的を明確にしましょう。
目的を達成するために必要な情報が無いか、絞り出すように読んでみる。
そうすればきっと、あなたの中に大切な発見があると思います。

ホントにそうなのか?
なぜそうなかのか?
自分の中で納得できるまで、疑問を投げかけてみる。

著者の言っていることを言い換えて表現してみる。

様々な視点、角度で掘り下げていけば深い理解が得られると思います。

ぜひ、時間をかけてじっくり読んでみてください。

 

著者

ジョージ・S・クレイソン(George Samuel Clason)

1874年、米国ミズーリ州生まれ。
大学卒業後、1898年の米西戦争に陸軍兵として参加。
1926年バビロンを舞台にした寓話シリーズをパンフレット形式で発行。
銀行、保険会社、会社経営者たちを中心に評判が広がる。
1957年、カリフォルニアにて没。

 

どんな本か、ざっくり表現すると

あなたの前には、未来への道がはるか彼方へと続いている。
その道沿いには、あなたが達成したい望みや、満たしたい欲求がある。

望みや欲求を手にするには、まず金銭の上で成功しなければならない。

ー---『財布の中身がいつも空』という病は、我慢するより治す方がやさしい。

達成したい望みや、欲求をかなえるには、いくらかのお金が必要です。

お金がないな、、、この状態は病、と位置付けています。
病とは、健康ではない状態。
よって、『財布の中身がいつも空』とは、本来のあるべき姿ではない、と解釈できます。

なお、この状態は我慢するのではなく、治す方がやさしい。
治してしまいましょう、と言ってくれています。

人生の望み、満たしたい欲求をかなえる為の知恵が書かれている本です。

本書の構成は九つの話から構成されています。
その中でも二話目に治療法となる『富をもたらす七つの知恵』が書かれていますので、
本記事ではここにフォーカスしていきます。

 

富をもたらす七つの知恵

第一の知恵:収入の1割は貯金する

僕はサラリーマンですので、毎月給料をもらっています。
もらった給料はすべて使わず、9割で生活しよう、との話です。

ここで重要なのは、『使っていいのは9割だ』と明確に認識すること。
そしてもう一つ、実践して学んだ事は『ストレスを溜めない工夫をする事』、これが大事。

1割貯金、文章にすると簡単そうですね。
でも、実践し始めた当初はかなり苦痛でした。

とにかく我慢してストレスが溜まりました。

そもそも人生を良くしたいと思って始めたこと。
たしかに毎月頑張った分、1割貯金ができていく。
でも、『これって幸せか?』と思ってしまいます。

お金は溜まるが、ストレスも溜まる。
意味ないな、、、とやめてしまった事がありました。

でもその後、また貯金ができない状態に戻ってしまいました。

これは困ったな、と。

そこで考え方を少しアレンジしてもう一度チャレンジ。
『1割貯金する』を裏返し、『9割使ってOK』に変えてみました。

1割は使っていけない、『禁止』から
9割は使っていい、『許可』への転換です。

目標は同じですが、『禁止』と『許可』でかなりストレスレベルが下がりました。

 

第二の知恵:無駄使いの徹底排除、価値のあるモノだけにお金を使う

ここで、パーキンソンの法則をご紹介します。
これは第一則と第二則があります。
第一則、仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第二則、支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

ここで着目するのは第二則。

第二の知恵はパーキンソンの第二則と重なる部分があります。

皆さんも以下のようなご経験はありませんか?
例えば昇給があったとします。
その額をわかりやすく月1万円としましょう。
去年と同程度の生活をしていれば、1年後には12万円貯金額が増える計算です。

でも、昇給の分だけ貯金が増えた事、ありますか?
僕はありません。笑

収入が増えると、その分しっかり使い切っています。
見事にパーキンソンの第二則に当てはまっていました。

この話で重要な点は、収入が増えてもしっかり支出管理をしないと
カンタンに浪費して無くなってしまうという点。
そして12万円分使ったが、何に使ったのか全く覚えていない点。

これは無駄遣い以外、何物でもありません。

自分の欲求のまま、無意識に使ってしまっていた。

これが反省点。

なので、第二法則では
出費するときに、本当に必要なモノか、単なる欲求、無駄使いなのかを見極めなさい。
と教えてくれています。

もう一つ、第一の知恵にも絡みますが『9割は使ってOK』をさらにもう一段レベルアップさせ
『使ってOKな9割での楽しみ、喜びを最大化させる』
この努力をお勧めします。

単に要、不要を判断するのではない。

例えば食事。
スマホをいじりながら、なんとなく食べていないか。
きちんと食感や味覚、風味を楽しみながら食べているか。
支払える価格の範囲で、本当に自分が今一番食べたいものなのか。
きちんと意識してみる。

ちょっと面倒ではありますが、これをすることで喜びが大きく増します。
欲しいと思うもの、すなわち、自分にとって価値のあるモノにお金を使って生きていく。

ちょっと大げさに言えば、人生がより豊かになっていきます。

 

第三の知恵:貯めた資金は寝かさずに増やす。

これは投資の話です。
この本では詳細を書かれていません。

ここで投資に踏み出すのではなく、今は勉強のきっかけと考えるべきです。

投資の本もかなりたくさん出版されています。
別の本でご自身の納得いくまで、調査してみてください。
リスクを伴う事なので、少しでも納得できなければ手を出すべきではありません。

 

第四の知恵:損失という災難から貴重な財産を死守すべし

お金を操り利益を得るには知識と経験が必要だと教えてくれています。
浅い判断で失敗しないよう、注意喚起してくれている。

これを理解していなかった僕は、痛い目にあいかけました。

第三の知恵をモノにするため、投資を勉強。
結構理解したつもりになっていた。
インデックスファンドに手を出し、うまく利益がでた。
ここで安心して気が緩んでしまいました。。。

もっと利益が欲しくなり、浅い経験の判断でアクティブファンドに乗り換え。
結果、約1ヶ月で利益が全部消えました。
マジかよ!!って感じでした。

浅い判断はしてはいけないと、痛いほど感じました。

くどいですが、投資は良く勉強してから手を出しましょう。
よく理解していないモノに手を出しては絶対にいけません。

 

第五の知恵:自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

これは、『う~ん』です。

持ち家派と賃貸派。
永遠に答えの出ない議論かな。
人の立場でどちらも正解になりえるかな。
そう思っています。

ちなみに、この本では持ち家派です。
でも、持ち家が正解にならない方もいるはず。
例えば、転勤が多い方は賃貸派であるべきでしょう。

反対に転勤がない場合は持ち家の方がイイかもしれません。

当事者のライフスタイルと価値観で、どちらも正解になりうる。

自分にとってはどちらが向いているか。
問題提起された思って、この際、ご自身の答えを模索してみてはいかがでしょうか?

 

第六の知恵:将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし

僕は今、42歳です。
この本に出合えてよかった。

人生100年時代と言われています。
100歳まで楽しく生きるにはそれなりの蓄えが必要だと想像できます。

蓄えのみで準備をするのではなく、
株式等の不労所得があると心強い。

収入の多寡を視野に、今後も勉強が必要だな、と気づかせてくれます。

これなら大丈夫だと思える方法はまだ見つかっていませんが、
きちんと問題として認識できたただけでも、大きな一歩だと思っています。

なにかチャンスはないか、きちんとアンテナを張っておかないといけませんね。

第七の知恵:明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

望みなければ、達成なし。
強く、明確な望みを持つべし。

なんとなく流されていてはいけないな、と改めて思います。
会社勤めも長くなると、マンネリ感が出てきます。

自分が資本です。

よく勉強して能力を高めることで収入アップも期待できます。

なにより、自身の成長は楽しいですよね。

あぁー、こんなこともできるようになってきたとか。

今年一年でこんなことにチャレンジしたな、とか。

自己研鑽は、楽しいです。

この知恵を目にしたとき、小林一三(こばやし いちぞう)さんの言葉が重なりました。
小林一三さんは阪急、阪神東宝グループの創始者です。

『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうすれば誰も君を下足番にはしておかぬ。』

今の仕事が何であれ、自尊心を持って取り組む。
そうすれば信頼が得られ、新しい仕事が任せられる。
新しい仕事に取り組むには、学ぶべきことがある。
新しい仕事をこなす能力、技量を高めれば、また新しい仕事が任される。

 

おわりに

ホントにいい本です。
とてもいい勉強になりました。

この記事の紹介では、僕なりの解釈をかなり入れています。
あなたにとっては別の解釈もできると思います。

長い間、たくさんの方に愛された本です。
ぜひ一度、ご自身でも読んでみてください。

ちなみにこの本。
漫画版もあります。

最期まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたにとっていい情報、気づきがあるといいですね。

以上です。

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ちゃぴ

岐阜に住んでる43歳、男です! 機械、電気電子系エンジニアで生計立ててます! 子育て、仕事に奮闘しながら趣味でブログ書いてる。 ちゃぴは飼い猫の名前ですが、このブログのネームに借りてます。 ぜひ読んでみて下さい!

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